230億円稼いだ男の「100万円投資」入門

「勝率3割」でも資産は増やせる
プレジデント

300万円で投資をはじめ、資産230億円を達成したカリスマ投資家のcis(しす)さん。何を考え、どう行動し、いかにして勝ってきたのか。初の著書『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』(KADOKAWA)の出版を記念し、本人に「いま100万円で投資するならどうするか」を聞いた――。(第1回)

今年は株で11億円を稼いだ

――『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』(KADOKAWA)を上梓されました。なぜ本を出そうと思ったのですか。

【cis】本を出すことに興味はないです。自分の投資手法を世の中に広めたいという気持ちもありませんでした。でも、10年以上の付き合いがある麻雀ライターの福地誠さんから口説かれたので、まあやってもいいかと。彼がかかわることで、何か面白いものになるんじゃないかと思ったのです。僕は彼の書いた麻雀の本が好きでした。麻雀の本は、分かりにくくてつまらないものが多い。でも彼の本は分かりやすいのに読者には媚びていないし、面白く読めるんですよ。

230億円稼いだ男"超シンプル"な投資哲学

未来の相場を"予想"する人は負ける
プレジデント

元手300万円から230億円を稼いだカリスマ投資家のcis(しす)も、株をはじめてしばらくは負けてばかりだった。それがあるときからウソのように連戦連勝に転じた。なぜ勝てるようになったのか。初の著書『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』(KADOKAWA)の出版を記念し、本人に聞いた――。(第2回)

「2ちゃんのオフ会」以降、勝てるようになった

――cisさんは投資で230億円を稼いでいますけど、勝てなかった時期はあるのですか。

【cis】もちろんです。僕は20歳までにパチンコを中心にしてつくった2000万円のうち、1000万円を競馬で溶かしてしまいました。それで預金残高1000万円の中から300万円をネット証券の口座に入れて本格的な投資を始めました。21歳のときです。

株をはじめてから、しばらくはずっと負けてばかり。最初の300万円の投資資金が底をついてからは、残りの700万円もつぎ込み、さらには毎月の給料も口座に入れていました。口座の残高はいちばん減らした時で104万円になっていたから、結果1000万円以上溶かしたんじゃないかな。それでも、「3年はやってみよう」と思っていました。

そんな僕が勝てるようになったのは、「2ちゃんねる」の株板のオフ会に行ってからです。当時はデイトレード創世期で、2ちゃんねるも始まったばかり。メンバー8人中6人を占める男性メンバーの中には、いまでは200億円から300億円を持っているであろう「uoa」、数十億円を持っている「すくる~じ」と「びびりおん」がいました。フロンティア中のフロンティアのような集まりでしたね。

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人生を賭けるほど消費したくはない
プレジデント

元手300万円から230億円を稼いだカリスマ投資家のcis(しす)。億万長者の私生活はどんなものなのか。初の著書『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』(KADOKAWA)の出版を記念し、「2ちゃんねる」で知り合ったという妻との馴れ初めや、年間3億円を使うという暮らしぶりについて、本人に聞いた――。(第3回)

「1億2000万円持ってます、彼女募集中」

――230億円を稼いだcisさんの普段の生活にとても興味があります。「家族サービス」はするのですか。

【cis】家族サービスは特にしていませんけど、家族仲はいいですよ。子どもが父親をどう思うかは母親の影響が大きいと思いますから妻のおかげですね。

母親が父親のことを悪く言えば、子どもたちも同じ感情を抱くと思います。でも、うちの妻は「パパは適当にやっているのが仕事だから」と言ってくれているので、子どもたちも「そんなものか」と思っているんでしょうね。

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